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いぼ・ほくろ

当院では、内科診療と並んで皮膚科診療を大きな柱として掲げております。地域にお住まいの皆さんが日常的に抱えるお悩みの中で、特にご相談が多いのが「いぼ」や「ほくろ」についてです。これらは鏡を見るたびに気になったり、衣服に擦れて痛みを感じたりするなど、生活の質に直結する問題です。当院では、患者さんお一人おひとりの皮膚の状態を丁寧に診察し、適切な処置を提案しております。単なる見た目の問題としてだけでなく、中には放置すると周囲に広がるものや、稀に悪性腫瘍(がん)が隠れているケースもあるため、医学的な視点からの的確な診断が非常に重要です。

いぼ・ほくろの原因

皮膚にできる「いぼ」や「ほくろ」は、その種類によって発生する背景が大きく異なります。ご自身の皮膚にあるものが、どのような理由で生じているのかを知ることは、適切なケアや治療の第一歩となります。ここでは、臨床でよく見られる主な原因を整理して解説します。

ウイルスの感染による影響

「いぼ」の多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが皮膚の小さな傷口から入り込むことで発生します。これを専門的には尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と呼びます。皮膚のバリア機能が低下しているときや、乾燥しているときなどはウイルスが侵入しやすくなるため、注意が必要です。放置すると自分の体の他の部位に移ったり、ご家族など身近な人に移してしまったりすることもあります。

加齢や紫外線による皮膚の変化

中高年以降に増えてくる「いぼ」の多くは、ウイルス性ではなく、加齢や長年の紫外線ダメージが蓄積されることが原因で生じます。これらは脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)と呼ばれ、皮膚の老化現象の一つです。顔や首、手の甲など、日光が当たりやすい場所にできやすい傾向があります。また、首周りにできる小さなポリープ状のいぼは、衣服やネックレスによる摩擦が刺激となって発生することもあります。

メラノサイトの活性化とほくろ

「ほくろ」は、メラニン色素を作る細胞であるメラノサイトが、一箇所に集まって増殖することで生じます。医学的には母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)と呼ばれます。生まれつきあるものもあれば、成長過程や大人になってから現れるものもあります。紫外線の影響や、ホルモンバランスの変化、皮膚への物理的な刺激などが、新しいほくろの発生や、既存のほくろの変化に関与していると考えられています。

いぼ・ほくろによって引き起こされる病気

皮膚の盛り上がりや色の変化は、単なる「いぼ」や「ほくろ」ではない疾患が隠れていることがあります。中には、早期に対処しなければならない病気も存在するため、自己判断で放置せず、医療機関で診断を受けることが大切です。

注意が必要な悪性疾患

特に注意が必要なのは、ほくろと見分けがつきにくい悪性腫瘍です。代表的なものには以下の種類があります。

  • 悪性黒色腫(メラノーマ)・・メラニン細胞ががん化したもので、非常に進行が速いことがあります。色が不均一であったり、形が左右非対称であったり、境界がぼやけている場合は注意が必要です。
  • 基底細胞がん・・皮膚がんの中で最も頻度が高いものの一つで、ほくろのように黒い塊として現れることがあります。徐々に中央が崩れて潰瘍のようになるのが特徴です。
  • 日光角化症・・紫外線のダメージにより生じる、いわゆる「がんになる手前の状態」です。カサカサした赤い斑点や、いぼのように見えることがあります。
  • 有棘細胞がん・・皮膚の細胞から発生するがんで、いぼ状に盛り上がったり、じくじくとした傷のようになったりします。

生活に支障をきたす良性疾患

命に関わることはありませんが、放置することで不快な症状や外見上のストレスを招く病気もあります。

  • 軟いぼ(アクロコルドン)・・首や脇の下にできる小さな突起で、摩擦により炎症を起こして痒みや痛みが出ることがあります。
  • 伝染性軟属腫(水いぼ)・・お子様に多いウイルス性の疾患で、かき壊すことで周囲にどんどん広がってしまいます。
  • 鶏眼(うおのめ)や胼胝(たこ)・・これらはいぼと間違われやすいですが、繰り返す圧迫や摩擦が原因です。歩行時に強い痛みを伴うことがあります。

皮膚のお悩みに関する詳細については「皮膚科」のページを参照してください。

いぼ・ほくろの処置や治療法

当院では、診断結果に基づき、患者さんのご希望やライフスタイルに合わせた治療法を選択します。保険診療の範囲内で行える治療を中心に、無理のない計画を立てて進めてまいります。主な治療法は以下の通りです。

液体窒素による冷凍凝固療法

ウイルス性のいぼや、加齢によるいぼの治療に広く用いられている方法です。マイナス196度の液体窒素を専用の綿棒などで塗布し、異常な皮膚組織を凍結させて壊死させます。数日後に黒いかさぶたになり、自然に剥がれ落ちるのを待ちます。一度で取り切れない場合は、1週間から2週間おきに数回の通院が必要となります。

外科的な切除術

大きめのほくろや、診断を確定させるために組織を詳しく調べる必要がある場合には、手術による切除を検討します。当院では局所麻酔を行い、痛みに配慮した丁寧な処置を心がけております。切除した組織を顕微鏡で検査することで、悪性の可能性がないかを確認することも可能です。消化器外科の知見も持つ当院の体制を活かし、安全性の高い処置を提供します。

外用薬(塗り薬)や内服薬による治療

いぼの種類によっては、皮膚の代謝を促す塗り薬や、免疫力を高める効果が期待できる漢方薬(ヨクイニンなど)を併用することがあります。特に、広範囲に広がっているウイルス性のいぼや、お子様の水いぼなどの場合に、根気よく継続することで症状の緩和を目指します。

処置の流れやその後の経過については、診察時に分かりやすく説明いたします。気になる点があればいつでもご質問ください。

いぼ・ほくろについてのよくある質問

Q1. ほくろが急に大きくなってきたのですが、がんの可能性はありますか?

A1. 短期間で急激に大きくなったり、形が歪(いびつ)になったり、出血を繰り返したりする場合は、注意が必要です。ただし、単なる良性のほくろが成長期やホルモンバランスの変化で大きくなることもあります。まずは当院で皮膚の状態を詳しく観察し、必要であれば適切な検査を行います。自己判断で触りすぎないようにしてください。

Q2. いぼの治療は痛いですか?

A2. 液体窒素による治療の場合、凍結させる瞬間に少しピリッとした痛みや冷たさを感じることがあります。痛みの感じ方には個人差がありますが、小さなお子様でも受けられる治療です。痛みが不安な方や、以前の治療で辛い思いをされた方は、診察時に遠慮なくお伝えください。なるべく負担の少ない方法を一緒に考えます。

Q3. 首の小さないぼは放っておいても大丈夫ですか?

A3. 首周りの小さないぼの多くは良性のもの(アクロコルドンなど)ですので、医学的に必ずしも取り除かなければならないわけではありません。しかし、服に引っかかって痛んだり、見た目が気になったりする場合は、簡単な処置で綺麗にすることが可能です。また、ウイルス性のいぼが混ざっている可能性もゼロではありませんので、一度診察を受けることをおすすめします。

Q4. ほくろを自分で取っても良いですか?

A4. ご自身で無理に取ろうとしたり、市販の薬剤を使ったりすることは絶対に避けてください。不適切な処置は、細菌感染による炎症を引き起こしたり、深い跡(瘢痕)を残したりするリスクがあります。また、万が一悪性腫瘍であった場合、不完全な処置が診断を遅らせる恐れもあります。医療機関での安全な処置をお任せください。

院長より

皮膚は「全身の健康状態を映す鏡」とも言われます。当院では、胃腸の健康管理とともに、患者さんの健やかな肌を守る皮膚科診療を大切にしています。私が診察を行う中で常に心がけているのは、患者さんが何に不安を感じているのかをじっくり伺い、専門用語を避け、分かりやすく説明することです。

特に「いぼ」や「ほくろ」は、「これくらいで病院に行ってもいいのかしら」と躊躇される方も多いのですが、実際には受診することで長年の悩みが解消され、笑顔で帰られる患者さんがたくさんいらっしゃいます。地域の皆さんの健やかな毎日をサポートできる存在でありたいと考えております。まずはお気軽にご相談ください。

受付時間

受付時間
8:30~12:00circlecirclecirclecirclecirclecircle
14:00~17:00circlecirclecirclecircle

※皮膚科は、午前は11:00まで、午後は16:00まで (土曜日は11:00まで)
※土曜日は12:00まで

休診日 日曜・祝日

外来担当医師の一覧表

診療区分 時間帯
一般外来 午前 吉岩あおい 佐藤哲郎
吉岩あおい

吉岩あおい 吉岩あおい

九大別府病院
医師


午後 吉岩あおい 佐藤哲郎 吉岩あおい 吉岩あおい
消化器
内視鏡
午前 (佐藤哲郎)
木下慶亮

矢野貴史 朝日奈文彦
午後 (船田幸宏) 矢野貴史 朝日奈文彦
皮膚科 午前 加藤美和 加藤美和 加藤美和 加藤美和 加藤美和 加藤美和
午後 加藤美和 加藤美和 加藤美和 加藤美和
専門外来 午前
高血圧外来
岩淵優毅

肛門外科外来
船田幸宏
肛門外科外来
中野眼一
糖尿病外来
松田直樹
肝臓外来
第1・3週
佐藤竜吾

呼吸器外来
第2・4週
三重野 斉
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